無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　
　
　
「やっ…あっ…」
　
　魁以外の人となんてっ　…
　
　
「ふ～ん…
　こっちも良い反応だね　
　快楽と痛みが入り混じ　ったら…どうなるかな　？」
　
　
　
また手が下へ移動して行くが、そこに触れた瞬間黒胡の眉をがピクリと動いた。
　
　
　
「まだか…
　もしかして濡れにくい　？」
　
「あっ…わたし……魁…　じゃないと…駄目なの　……
　
　…心から愛してくれる　魁じゃないと…」
　
「……愛…ね…
　俺には理解出来ない感　情だ」
　
「あっ…」
　
「魁はまれなんだよ
　本来悪魔にそんな感情　は無い
　あるのは――」
　
「己の欲を満たしたいと　いう黒い欲望だけ？」　
「っ…ああ」
　
　
　
意外なゆきの言葉に、黒胡は微かに驚いた素振りを見せた。
　
　
　
「魁も同じ事を言ってた　から…
　
　でも…諦めないで強く　想い続けてたら…魁も　わたしと同じ気持ちに　なってくれて…
　
　その時は…凄く嬉しか　った…」
　
　
　
ゆきは、魁に告白された事を思い出して自然と笑みが零れた。
　
　
　
「…お前…今、自分が置　かれている状況を分か　っているのか？」
　
「わ…分かって――」
　
　
　
突然黒胡の整った顔が急接近して来て、強引に唇が重ねられた―――
　
　
　
「んんっ…んっ……あっ　……」
　
　強引過ぎるキスっ…
　…でも…痛くはない…　
　
「…俺と来れば命は助け　てやる
　だが拒否すれば…今此　処で苦痛を味わいなが　ら死んでいく」
　
　
　えっ…
　
　
「さぁ…どっちがいい？　」
　
　
　
予想外の言葉に、ゆきは冷たく揺れる黒胡の瞳を見つめた。
　
黒胡もそれ以上何も言わず、短い沈黙が２人を包み込んだ―――……