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悪魔と淫美な世界へ

第7章 ~争いの先~

 
 
 
「あっ……魁っ…もうっ …」
 
 
 
寝室のベッドでは、まだゆきと魁が身体を重ねている姿があった。
 
 
 
「なんだ…もう限界か? 」
 
 
「俺がね」
 
 
 っ!?
 
 
 
突然聞こえてきた黒胡の声に、ゆきと魁はドアの方に視線を走らせた。
 
黒胡は腕組みをしてドアに寄りかかりながら、待ちくたびれた様子で2人の姿を眺めていた。
 
 
 
「きゃっ、こっ黒胡さん っ!!」
 
「何の用だ」
 
 
 
顔を真っ赤にさせながら布団で身体を隠すゆきと、不機嫌そうに黒胡を睨みつける魁…
 
 
 
「何って、この先の事を 話し合うんだろう?
 いい加減待ちくたびれ たよ」
 
「…わかった、すぐに行 く」
 
「先に行くけど、また始 めないようにね…クス ッ」
 
 
 
黒胡はからかうようにそう言うと、悪戯な笑みを浮かべながら寝室を後にして行った。
 
 
 
 黒胡さんに見られちゃ うなんてっ…
 恥ずかしくてここから 出たくないっ
 
 
「ゆき、用意ができたら 俺達も行くぞ」
 
「えっ…」
 
「心配するな、今後につ いて少し話しをするだ けだ」
 
「う…うん…」
 
 気が進まないけど…
 今さらジタバタしても しょうがないよね
 
 
 
ゆきは、脱ぎ捨てられていた下着とワンピースをそそくさと拾い慌てて着始めた。
 
すると、背後からいきなり首筋にキスをされゆきはドキッとした。
 
 
 
「か、魁…早く行かない とっ…」
 
「わかってる…だが…も う少しだけお前に触れ ていたい…」
 
 
 
そう耳元で囁くと、ゆきを自分の方に向かせるなり唇を重ねた。
 
 
 
「…んっ……はぁ…だ… め…」
 
 もう、話し合うどころ じゃないかもっ…
 
 
 
追い討ちをかける様な激しくイヤらしいキス…
 
ゆきの顔は真っ赤になり、聞こえそうなくらい胸が高鳴った―――
 
 
 
 
 
 

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