悪魔と淫美な世界へ
第7章 ~争いの先~
ロウソクの明かりだけが照らす寝室…
ゆきは、少し荒っぽく魁にベッドへ押し倒されベッドが軋む音だけが響いた。
「あ…魁…」
「ゆき…
やっと…2人きりにな れたな…
そのドレスも似合って るが、何も着ていない 方が好みだ…」
そう耳元で囁くと、手慣れた様子でドレスのチャックを下げた。
「あっ…待っ…」
「まだ焦らす気か?
…あまり焦らすと優し く出来なくなるぞ?」
いつも見る妖しい悪魔 な笑み…
だけど…余裕のない熱 い眼差しに、余計ドキ ドキするっ…
「…魁になら…いいよ… 」
「クスッ…後で後悔する なよ…」
まさに悪魔な笑みを浮かべると、奪うように唇を重ねた―――
「んっ…ふっ……あっ… 」
キスしただけで…身体 が熱くなってくっ…
イヤらしく舌を絡ませながら、魁はゆっくりとドレスを下げていった。
今度は露わになった胸元に唇を寄せ、脱がせたドレスを床に落とした。
「あっ…か、魁っ」
「どうした?」
「その……魁も…」
自分だけ何も着てない なんて…恥ずかしいっ
「クスッ…
今日は随分大胆だな」
魁は察した様にそう言うと、上着を脱ぎ捨てネクタイに手を掛けた。
スーツを脱いでいく姿に、ゆきは見入ってしまい余計に胸が高鳴りだした。
「ゆき…来い…」
全て脱ぎ捨てた魁は、色っぽくそう言うとゆきを自分の上に乗せた。
「えっ…魁っ…!?」
「いい眺めだ…」
そのまま魁は胸元に唇を寄せ、手は下へ滑り込ませていった。
「あぁっ!…んっ…あっ …」
「凄い感じようだな…」
「んっ…魁っ…恥ずかし いよっ…」
「クスッ…
お前は何度抱いても変 わらないな
汚れない心と身体…
…だから…
余計に汚したくてたま らないっ…」
魁は微かに息を乱しながら、その状態のまま激しくゆきを攻め始めた。