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悪魔と淫美な世界へ

第2章 ~可愛い?年下男子~

 
 
 
「はぁーー…」
 
 やっぱりわたし‥不感 症なんだ‥‥
 
 
 
2年1組の教室…
 
まだ数人しか来ていないクラスメイトの中にゆきの姿があり、落ち込んだ様子で溜め息をついていた。
 
 
 
 あれから魁の姿が見え ないし…
 
 ‥‥きっと…わたしが 不感症だから…
 他の女の人と―――… 
 
「ゆき先輩っ♪」
 
 
 っ!?
 
 
 
いつの間にか目の前に蒼空の可愛らしい顔があり、ゆきは驚いて目を丸くさせた。
 
 
 
「えっ‥なんでっ!?」 
「ゆき先輩に会いたくて 遊びに来ちゃった♪」 
 
 
無邪気な笑顔に、ゆきの胸は高鳴りその可愛らしい顔から目が離せなくなってしまった。
 
 
 
「昨日大丈夫だった?」 
「えっ?」
 
「あの人怖い顔してたか ら
 あの後‥ゆき先輩怒ら れたんじゃないかって 心配してたんだ」
 
「怒られてはいないから 大丈夫…」
 
「良かった
 ゆき先輩っていつもこ の時間に来るの?」
 
「ううん
 今日はたまたま早く来 ただけで…」
 
「そっか~
 ねぇゆき先輩…
 昨日言ったこと‥本気 だから…」
 
 
 
無邪気な笑顔から急に男の顔になった蒼空に、ゆきはそのギャップにドキッとした。
 
 
 
 なんで‥こんなにドキ ドキするんだろうっ… 
 わたしって年下に興味 あった‥かな?
 
 
「放課後デートしない? 」
 
「えっ」
 
 デートの誘いなんて初 めてっ…
 どうしようっ
 なんて言ったら‥‥
 
 
「困った顔も可愛いね♪ 放課後‥門の前で待っ てるから」
 
 
「えっ!?
 桐島くんだぁっ!!」 
「なんで2年生の教室に ーっ!?」
 
 
 
教室に入ってきたクラスメイトの女子達は、蒼空の姿を見るなりキャーキャー騒ぎ初め教室内が一気に騒がしくなった。
 
 
 
「じゃあ放課後♪」
 
「えっ!?」
 
 
 
そう言い残した蒼空は、騒いでいる女子達を避けるように教室を出て行ってしまった。
 
 
 
 …行っちゃった‥‥
 
 
 
 
 

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