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悪魔と淫美な世界へ

第1章 ~過激な同棲~

 
 
 
「お父さんっ!やめてっ !!」
 
「ゆき
 お父さん‥力ずくは嫌 だから…ね?」
 
 
 
ゾクリと悪寒が走る笑みに、ゆきは恐怖で言葉を失い身体を震わせた。
 
 
 
「いい子だ…」
 
 
 
また首筋に唇を這わせ、パンツに手を伸ばした。 
 
 
 なんでっ…!?
 …優しくて大好きなお 父さん…
 こんなの‥現実じゃな いっ!!
 
 
 
ギュッと硬く目を閉じ、目尻から涙が流れた…その時―――
 
 
 
「近親相姦か…
 娘に欲情するとは変態 だな」
 
 
 っ!?!?
 
 
 
突然聞こえてきた低く官能的な男の声に、父は驚きのあまり立ち上がった―――
 
視線の先には、20代前半くらいの黒髪長身美形の姿があった。
切れ長の赤い目が特徴的で、この世の者とは思えない程の整った顔立ちだ。
黒で統一したYシャツ・ジーンズ・靴‥そして背中には黒い大きな羽が生えていた。

その超絶美形は、リビングのドアに寄り掛かった状態で腕組みをしながらその光景を眺めていた。 
 
 
「なっなんだお前はっ! !」
 
「その女を奪いに来た」 
 
 えっ…?
 
 
 
その強引な言葉に、ゆきはドキッとし身体が熱くなるのを感じた。
 
 
 
「なにを意味のわからな いことを!
 早く出て行くんだ!! 」
 
 
 
怖い顔をして近づいて行く父に、超絶美形はその首を掴み上げた。
 
 
 
「うっ…ぐっ‥‥」
 
「お父さんっ!」
 
「フッ…」
 
 
 
苦しさで顔を歪ませる姿に、超絶美形は冷たい笑みを浮かべた。
 
そして、人並み外れた力でそのまま放り投げ父の体は勢い良く壁に叩きつけられた。
 
 
 
 っ!?
 
「お父さんっ!!!」
 
「放っておけ
 死にはしてない」
 
 
 
父に駆け寄ろうとしたゆきに、超絶美形はそれを阻むように立ちはだかった。
 
 
 
 黒い羽っ!?
 それに‥禍々しいくら いの赤い瞳…
 
 
「俺は魁…
 見ての通り悪魔だ」
 
 
 っ!?!?
 …悪‥魔‥‥?
 
 
 
 
 
 

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