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悪魔と淫美な世界へ

第1章 ~過激な同棲~

 
 
 
「‥‥ゆき…ゆき‥‥」 
 
 
戻りつつある意識の中、耳元で囁かれる低く官能的な男の声‥‥
 
 
 
 お父さん…?
 
 ‥‥違う‥‥
 …この声は―――‥‥ 
 
 
ゆっくり目を開くと…
この世のものとは思えない程の整った魁の顔のアップがあった。
 
 
 
 っ!?!?
 
 
「やっと目を覚ましたな 」
 
 
 えっえっ‥わたしなん でベッドに!?
 なにがどうなってっ… 
 …確かわたし‥お父さ んに襲われて‥‥
 
 …で―――…
 
 
 
全てを思い出し、実の父に強姦されそうになったという恐怖と絶望に身体が震え涙が溢れた…
 
その時…
 
強引に唇が重ねられ、抵抗出来ないよう両腕を押さえつけられてしまった。
 
 
 
「…んっ‥‥やっ‥‥」 
 奪うようなキスっ…
 嫌なのにっ‥気持ちい いって思っちゃう‥‥ 
 
 
無理やり舌が絡み‥乱れる息と漏れる声‥‥
 
苦しいくらい胸が高鳴り、顔が熱く真っ赤になっていた。
 
 
 
「処女のわりに
 キスだけで凄い感じよ うだな」
 
 
 っ!!
 しょっしょっ処女って っ‥‥
 
「なんでそんなこと知っ てっ…」
 
「見ればわかる
 心も身体も‥全て俺に 捧げろ…」
 
 
 
獲物を見るような‥鋭く熱い眼差し…
 
その色気たっぷりの美貌に、ゆきは一瞬魅入ってしまったが直ぐにハッと我に返った。
 
 
 
「離してっ!」
 
「俺じゃ‥不満か?」
 
「当たり前でしょっ!? 好きな人じゃないと嫌 っ!」
 
 
 
力いっぱい抵抗するゆきを見て、魁は面白くなさそうに眉間にシワを寄せた。
 
 
 
「そうか
 まあ‥これから一緒に 住むのだから
 焦る必要はないか…」 
 
 
そう言って、魁は手を離しベッドから降りて行った。
 
 
 
「えっ?
 いっ一緒に住むってど ういう…」
 
「お前はこれからこの家 で俺と一緒に住むんだ 
 あの父親から奪った時 から‥お前は俺のもの になった」
 
 
 っ!?
 
 
 
 
 

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