悪魔と淫美な世界へ
第2章 ~可愛い?年下男子~
2年1組の教室…
朝から、机に上半身を乗せてグッタリとしているゆきの姿があった。
結局‥一睡もできなか った…
眠いし‥体がだるい…
「ゆき‥大丈夫?
具合でも悪いの?」
「ううん…
ちょっと眠たいだけ… 」
心配そうに見つめる里香に、ゆきは顔を上げ苦笑いした。
そんな姿に、里香は悟った様にニヤリとした。
「彼氏と朝までコースだ ったの?
お熱いね~♪」
「えっ!?
そっそんなんじゃっ… っていうかしてないし !」
里香って勘鋭過ぎっ…
まぁ‥わたしのせいで 最後まではできなかっ たけど‥‥
――って‥なんで落ち 込まないといけないの っ!
これじゃあ
まるで期待してたみた いじゃないっ…
「まあまあ!
でもこんなにラブラブ じゃあ
桐島くんが割り込む隙 なんてないね~」
「え?」
「昨日の修羅場見たよ! 殴り合いになるんじゃ ないかってハラハラし ちゃった」
「あー…うん…」
あの殺気だった魁の目 …
本当に殺しちゃうんじ ゃないかと思って
血の気が引いた‥‥
…蒼空の身の安全の為 にも…
断った方がいいよね…