悪魔と淫美な世界へ
第4章 ~ 捧げる想い ~
翌日…
悩んでいる様子で、ベッドの上に並べられた服を見つめているゆきの姿があった。
うーん
何着よう…
里香はどんな服着てい くのかな?
聞いておけば良かった …
魁は‥どんな感じの服 が好きなんだろう‥‥
「何をそんなに悩んでい る?」
っ!?
すぐ後ろから聞こえてきた魁の声に、ゆきは驚いてビクッと肩が跳ねた。
「そろそろ約束の時間じ ゃないのか?」
「あっ‥うん…
すぐ着替えるからっ…
あ…魁は…どんな服が 好き…?」
「俺は何も着ていない方 が好みだ」
「え…!?」
「着替え‥手伝ってやろ うか?」
耳元で囁かれる低く色っぽい声に、胸が高鳴り顔が熱くなっていくのを感じた。
魁は、パジャマのボタンを慣れた手つきで外し始めた。
「じっ自分でするからっ 」
「何を今更恥ずかしがっ てる?」
「本当に大丈夫だからっ 用意出来るまでリビン グで待ってて!」
「クスッ…そうか」
魁は、からかうような笑みを浮かべるとあっさり部屋から出て行った。
素直過ぎる気が…
その方がいいけど
…でも…
なんか嫌な予感‥‥