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悪魔と淫美な世界へ

第4章 ~ 捧げる想い ~

 
 
街中を歩いている魁と、その隣にはゆきの姿があり…
薄ピンク色の短めのワンピースに‥白い薄手のカーディガン姿で、可愛らしく清楚な感じでまとめている。
 
一方の魁は‥黒いYシャツに細身のジーンズとシンプルだが、その完璧なルックスだけで周りの子達の視線を集めていた。 
 
 
「ねぇっ
 あの人カッコ良くない っ!?」
 
「ほんとモデルみた~い っ!」
 
「一緒に歩いてるの彼女 かな?」
 
「えーーっ
 私達と同じ高校生じゃ ない?」
 
 
 
 
 なんか…周りの視線が 痛い‥‥
 
 歩いてるだけでこんな に凄い目立つなんてっ ‥‥
 
 やっぱり魁は全てが完 璧…
 それに比べてわたしは ―――‥‥
 
 
「あの2人がそうか?」 
「えっ?あ…うんっ」
 
 
 
視線の先には、里香と彼氏の姿があり…
お姉系の長袖水色ワンピに、いつものポニーテールは下ろしていて大人っぽく見える。
 
隣にいる彼氏も爽やかでカッコ良く、お似合いのカップルという感じだ。 
 
 
 里香は可愛いし、スタ イルもよくて
 それに‥カッコイイ彼 氏もいて
 羨ましいなぁ…
 
 
「来た来た!
 ゆき、紹介するね
 彼氏の宮島 拓海(タク ミ)!」
 
「どうも」
 
「あ…はい
 3組の‥ですよね?」 
「そうだよ」
 
「ねぇっ
 ゆきも紹介して♪」
 
「うっうん…えーと…」 
「魁だ
 よろしく」
 
「あ‥はい…」
 
 
 
妖艶な微笑みに、里香は一瞬心奪われた様子でボーッと見つめていた。
 
 
 
「里香っ
 早く行くぞ!」
 
「わっわかってるっ」
 
「里香‥どこに行くの? 」
 
「遊園地!」
 
「そう‥なんだ…」
 
 魁がジェットコースタ ーに乗ってる姿って
 なんか想像できない… 
 そもそも魁って、遊園 地行ったことあるのか な?
 
 
 
不安を胸に、ノリノリの里香を追う様に一行は歩き始めた――――‥‥‥ 
 
 
 
 

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