悪魔と淫美な世界へ
第5章 ~魔界の王~
カーテンを締め切って薄暗くなった部屋…
ベッドの上では、半裸になったゆきに覆い被さっている魁の姿があった。
「あっ…ん…」
「緊張しているのか?」
「だ‥だってっ…」
魁とエッチしちゃうっ て思ったらっ…
「ゆき…俺に全てを任せ ろ…」
「あっ…」
魁はまた唇を塞ぎ、手は制服を全て脱がしていく…
「んっ…ふっ…」
「綺麗だ…」
「そっ‥そんなに見ない でっ…」
恥ずかしそうに両手で身体を隠すゆきに、魁はその手を押し広げた。
「隠すな…」
「はっ‥恥ずかしいから …」
「じゃあ、俺も脱いだら 恥ずかしくないか?」
「えっ…」
魁は着ていたYシャツを脱ぎ捨て、程良く筋肉がついた均等のとれた綺麗な身体を露わにした。
そしてまたゆきに覆い被さり、肌と肌が触れ合った…
「きゃっ」
「どうした?」
「あ…その‥‥」
そういえば‥魁の体見 たの初めてっ
どうしようっ
余計恥ずかしくなって きちゃったっ…
「そんなに‥俺の理性を 奪いたいのか?」
「そっ‥そんなんじゃっ 」
魁は塞ぐように唇を重ね、激しく舌を絡ませた…
「んんっ…んっ…」
「ゆき…
もっと‥俺で感じろ… 」
胸元に唇を寄せながら、手は太ももを滑らす様に伝い‥優しい手つきだが激しく攻め始めた。
「あぁっ…んっ‥‥はぁ っ…」
どうしようっ
気持ち良すぎてっ‥体 が震えてっ…
魁がわたしのこと好き って知ってから…
今‥心から感じてるの がわかるっ‥‥
「ハァ…ゆき…」
漏れる吐息と共に、引く色っぽい声が耳元で囁かれた…
その瞬間、突然窓ガラスの割れる音が響き渡り破片が勢い良く飛び散った―――