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ちょっとえっちな短篇集

第6章 第2校舎1階男子トイレ

萎えたチンコをトイレットペーパーで拭く。

頭は冷えきっている。

木下はうっとりした様子で脱力しきって、
時々手足をピクピク痙攣させていた。
それを俺は醜いなと感じる。

射精後の冷酷な感情だといえばそうなんだけれど、
緩んで知性を感じられない顔も
汚れた制服も何もかもが汚らしい。

悪いことをしたという気持ちは一切起こらなかった。

レイプじゃなくって向こうも楽しんだからというのではなくて、
犯したのは俺のはずなのにこの胸の空虚さは何だ?

木下の荒かった呼吸が整っていったのに、
うっすらと笑みを浮かべている唇からは赤い舌が覗いていた。

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