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ちょっとえっちな短篇集

第7章 君と永久就職

ガチガチと皿同士が悲鳴あげてるけどそんなもんにかまってられるか、

蛇口を限界までひねって洗剤を洗い流す。
落としきれない泡や油汚れが残っててもちょっと位なら良いんだとか。
不衛生なのは分かってても丁寧に洗うには時間も人手もかかって
それには金がいる。

背に腹は代えられないって奴だ
なんてテストに出そうな言葉使ってみたり。
なんだって現実はこうだ。

きれいに並べられたメニューの裏側は見えない汚れでいっぱいで、
水は冷たくて。

これが現実
不衛生でどうしようもない現実以外に選択肢がないのも現実。

夢で腹は膨れないけど汚い皿に載ってようが料理は料理。
腹を満たすにはそれだって分かっている。

でもこの納得しきれない気持ちはなんだ?

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