テキストサイズ

ちょっとえっちな短篇集

第7章 君と永久就職

「あんたの事撮った写真好評で雑誌の人からモデル頼まれてるんだよ」
「なにそれなんの雑誌?」
ひょうひょうと話す彼女に嫌な予感。

「素人の男の子のグラビアが必要って言われてさ、
いわゆるゲイ雑誌なんだけど。」
「ねーよ」

「素人の子の自然な表情っていうのに私のとった写真ぴったりでさ、
あんたいつもすっごい自然でリラックスした顔してるの知ってる?」

盗撮してるからだろって言いたかったけど
彼女の顔がやけに優しくて茶化すのはためらわれた。

「だってほら、
悩みとか忘れちゃってるでしょ?」

あ、本当だ。

「なんだよこんな簡単にスッキリしちゃうもんなんだな」

現金だな、笑えるくらいだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ