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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

ボロボロって泣いてたのが収まらなくってうわーんになって、
落ち着いたときにはメイクも服も髪もぐちゃぐちゃだった。

この服あんまきてなくてお気に入りだったのにな、
止まんない涙を袖で拭ったのがダメだったなー
白い部分にライナーの色移りしちゃってもうきられないや。

「あーもう…子供みたいな泣きかたして…」
いっつもわたしを子供扱いするのが不満だけど確かにそうかも。
これは反論できない。
けどほほ膨らませて無言で反論。

「ほらそんな風に膨れんなって」
なんたかすっごい穏やかな顔しちゃって
何だよーって思うけど頭をなでられたら大人しくしちゃう。

ほらあーんって紙を剥いだヌガーを差し出されて大人しく口を開ける。

仕方ないじゃん甘いものは好きなんだもん。

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