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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

しみじみとつぶやいて、左手で私のあごを持ち上げて、。

顔が近いって…
なんで指つっこむの?

え?なに?なに?

彼の指がわたしの口の中をまさぐって
、何かを探すようにうごめく。

人差し指の先で歯のエナメルをなぞられて、
親指の腹でほほ肉をくすぐられて…

ん…すごい変な感じ…

歯立てないように、舌も動かさないようにって
してるせいでうまくのみこめなかったよだれが
口の端から落ちる頃、

やっと何かを見つけたって嬉しそうな顔をした

「ほら、もう噛むなよ、虫歯になるだろ」

小さい欠片になったヌガーを取り出したけど顔はそむけて、
首筋はトマトみたいに真っ赤だった

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