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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

改めて見つめ合って、
うん。って頷いて。

お風呂上りに巻いてたバスタオルに手がかかる。
長くってごつごつした指が合わせ目をそっと開いて、
あ、やっぱすごい恥ずかしいかも…!

「おいここまで来て隠すなって」
「うん分かってるけどね、条件反射っていうか…」

はだけられたバスタオルをかき集めるみたいにして胸を隠して、
膝をすり合わせて、ここまで来てって分かるけど。
だけど今からアートとするんだよ、
恥ずかしいよね。

まだランチにも早い時間で
一緒に寝たこともあるいつもつかってるベッドで

ずっと大好きでしたかった人とするんだもん。

「…優しくしてね?」

なんていったらいいのか分かんないから、
首かしげてお決まりっぽいセリフを。
煽ってんなよってすっごい舌打ちされたけど。

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