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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

嫌だなんて思ってもなさそうなわたしと
切羽詰まったアートの声。

今までにないくらい奥にアートが触れたのを感じて
わたしの子宮がきゅんってした。

出てかないでほしかったから足でアートの体を抱え込む。
「あ、おいやめろって出るって言ってるだろ」
やめないよ!だって離れたくないもん!

「好き!すっごい好き!」
だから逃すもんか。
脚力には自信がある、チアで鍛えてるんだぞ!

ジェットコースターみたいな浮遊感。
すっごくハッピーで目の前がチカチカして星空が広がってるみたいな。
でも彼となら宇宙だっていけるし
星だってつかめちゃうんじゃないかな?
そんな気がしちゃうくらいの。

「もうキちゃう!イッちゃうよぉ!」

「あ、おいクソ!出るって!おい!」
慌てた声で言われても。

一つになれたらいいなってくらい彼を離す気がなかったから
絡みつけてた足をぎゅってして全身全部で抱きしめた。

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