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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

「というわけでさ、とんだペド野郎だと思わない?
小さい頃のわたしが好きだなんて」

アートはわたしが好きだった。
とっても好きだった。
両親の再婚が決まったときまだ小さかったわたしが彼には天使に見えたってくらい。

それ以降世界中のなによりもわたしが好きで、
大人になってくわたしはあの頃のわたしじゃないから
いまいち駄目だけど
お風呂上りとか朝のノーメイクの子供っぽいわたしにはいつもより優しくって
それ以外は子供っぽくしろーってうるさかったと。

最低だ。

性欲の対象が子供じゃないのだけは救いだったけど。

(だとしたら彼は変態すぎるし
一生どうにもならなかったし)

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