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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

冷えた体を暖めるみたいにベッドでひっついて、
時々グラッパを呷りながら強めの力で握ると
大きな手で優しく頬を擦られる。暖かい。

さっきまで会ったこともない他人で
名前だってしらねぇのにどうかしてるけど
マンマみたいに頭をなでる手も嫌いじゃない。

「で、だ。聞いてくれよ、オレはアンジェラを愛してたんだ。
たとえボスの女だと知っていたとしてもな、
オレはしがない運転手で日々ボスの目を盗んで彼女に愛を運びに行ったのさ、
そしたら彼女が言うわけよ、
テオ、愛してるわ可愛い子アタシのために協力してくれる?って
これはオレにとっては一大事だろ?喜んじゃうよな?
でもダメなんだよなーボスを裏切って二人で逃げましょ
なんて熱く囁くアンジェラはサイコーにセクシーだったけど
ボスじゃない男の匂いがしたのがいけなかったね。」

「へぇそんで惚れた女に利用されかけたマヌケのテメェは
上前かっさらって女と愛人と世話になったボスに別れを告げてターラントからやってきたと」

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