
ちょっとえっちな短篇集
第9章 ナターレの夜に
悪趣味にもほどがある血で染まった真っ白なコートを
着替えようにもアタシの服じゃどうにもなんないし、
コートなしじゃ寒すぎる。
目立ちすぎるがこのまま着て行って車捨てるときに一緒に捨てるかな。
ターラントからここまでは近いけど
ここからシエナまでは結構ある。
一度ナポリに行ってナポリからトレーノでシエナがいいかな。
なんだ随分乗り気じゃないか。
狭い部屋だし必要な物なんて特にない。
アタシの準備なんざ5分もあれば終わっちまう。
「で?これからどうするつもりだテオドーロさん」
「パネットーネを食べに行く。これがないとナターレじゃないからな、
お前にも食わせてやるよ、世界で一番うまいのは嘘じゃないってのを確かめてくれ」
「ヴァベーネ、材料費には事欠かないみたいだしな」
でかい鞄を指す、中身は札束と少しの貴金属だった。
パネットーネの材料になりそうな上等の粉なんか入ってなくって幸いだ。
あれは処分するのにも骨が折れるからね。
「もう確認済みだなんてずいぶんと手が早いんだな」
「アタシを誰だと思ってんだよ、ロマの女は手先の器用さが売りだぜ?」
着替えようにもアタシの服じゃどうにもなんないし、
コートなしじゃ寒すぎる。
目立ちすぎるがこのまま着て行って車捨てるときに一緒に捨てるかな。
ターラントからここまでは近いけど
ここからシエナまでは結構ある。
一度ナポリに行ってナポリからトレーノでシエナがいいかな。
なんだ随分乗り気じゃないか。
狭い部屋だし必要な物なんて特にない。
アタシの準備なんざ5分もあれば終わっちまう。
「で?これからどうするつもりだテオドーロさん」
「パネットーネを食べに行く。これがないとナターレじゃないからな、
お前にも食わせてやるよ、世界で一番うまいのは嘘じゃないってのを確かめてくれ」
「ヴァベーネ、材料費には事欠かないみたいだしな」
でかい鞄を指す、中身は札束と少しの貴金属だった。
パネットーネの材料になりそうな上等の粉なんか入ってなくって幸いだ。
あれは処分するのにも骨が折れるからね。
「もう確認済みだなんてずいぶんと手が早いんだな」
「アタシを誰だと思ってんだよ、ロマの女は手先の器用さが売りだぜ?」
