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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

「ヴァッファンクーロ!てめぇ正気かこの野郎!」
あんまりな光景に胸ぐらひっつかんで小声で怒鳴るなんて
器用な真似をする羽目になったのはこいつのせいだ。

「なんだよ、いい車だろ?一度自由に運転してみたかったんだよな、458スパイダー」
車は港に置いてあるって言うからついて来たら
いくらなんでもこりゃねーだろって位の車で。

「バカか!フェラーリ乗って逃げるバカがどこいんだよ!」
車に興味ないアタシでも遠くでピカピカ光る白い車がヤベーのは分かる。
いくらかしんねーけど出たとこのじゃないか?

こんな港に似合わないなっておもったけど、
まともなものが揚がらないこの港にある意味あってるのかもしれない。

その車はどうみてもそのボスんとこの若いのだろって奴らに囲まれてて、
そこに2人と離れたとこに1人あっちのとおりに面したとこにももう一人かな。

そりゃそうだろ、こいつの持ってた鞄なんてたいしたもん入ってない手土産程度で、
中身だけなら気付かれなかったかもって位だ。
そこは褒めてやってもいい。

でもあれはないだろ、
そりゃ追いかけてくるさ、なくなったのばれるわ。

「で、どうするつもりなんだ?」
なんか考えてるんだろうな

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