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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

どうやったって取り返せないし取り返したところで目立ちすぎる足をどうこうするよりも、

「あーもうベスパで行く、戻るぞ」
「えー全然かっこよくなくないか?ベスパだろ?
追いつかれたらどうするんだよオレあの車がいいんだけど」
「言ってろ、それに追い付かせなきゃいいんだろ」

こんなトコいたって仕方ない、さっさと戻ってとっとと出るに限る。
さっきもう二度と戻らないって思ったのにバカみたいだ。

アタシのとこのクソッタレな上の奴らには連絡済みだし。
ターラントのドン・パヴァロッティが何やらヘマしたみたいで
そっちの方に手を出すなら今だ。
ドンは服の趣味も車の趣味も最低だが
女と部下の趣味はもっとひどいみたい。
という訳でアンタのとこの使いっぱやってたけどベレッタと一緒に返上して、
後でもろもろ返しにいくけどまぁそういうわけでって。

もちろんそれで今までのがチャラになるけでもねーけど。
今まで大人しく従ってたんだしこれくらいは許してもらわないと。

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