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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

「言う訳ないだろ、なんであんな奴らにオレのマンマの話しなきゃらならないんだ」

すっごく嫌そうな顔でああ、本当にしてないんだろうなってわかる。

「だって夜遊んで朝に帰ってくるだろ?
なのにテーブルにはチョコラータの入った魔法瓶が置いてあるんだ、
温め直したら食べられるようなカラバッチャが置いてあるんだぞ。
そんな事アンジェラだってしてくれない
そのチョコラータもカラバッチャもどんなリストランテより上等の味だ。
オレの服だって昔はマンマが選んでくれてたんだ、
こんな趣味の悪いコートなんか選ばなくって、
テオあなたにはこれが似合うわって、
この靴だってマンマが選んでくれたんだいいだろ、
な、だろ?ああ、グラッチェ
だからマンマは世界一素敵な女性で、
そんなマンマの話をあいつらにするわけ無いだろ」

なるほどね、気合の入ったマンモーニだ。
アタシだってマンマのことは大好きだけどやっぱり男は違うね。

「じゃあなんでそのマンマの話をアタシにはしたのさ、
まだ名乗ってすらいないってのに」

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