
ちょっとえっちな短篇集
第9章 ナターレの夜に
真っ赤なアルファスパイダーが一台、
どこで張ってやがったんだ!
全くどいつもこいつもアホみたいな車に乗りやがって!
運転席と助手席に1人、道幅も広いし避けるには難はないけど
向こうはなにせスピードが段違いだ。
追いつかれたら終わるからその前に、だな。
こいつらをどうにかしたからってそれで片付くとも思えないんだけど。
街中でだから撃っても来ないだろう、
さすがに治安が良くないって言ったって銃声がすれば警官が出てくるし。
って構えてんじゃねーか死ね!
「おい!片手でアタシの服掴んどけ!」
「何するつもりだ!危ねーからやめとけ!使ったことないのに当たるわけ無いだろ!」
うるせーな黙ってろ!
それでも腰に手が回ったのがわかったから後ろを向いてグロッグを構える。
コート掴んどけばいいのに無駄なことするやつだな。まぁいい。
距離はどんどん縮まってる、どう考えても不利だった。
銃口を上げて銃身を起こす。
トリガーに指をかけるとすっと街の音が遠ざかった。
頭の芯から冴え渡って世界が自分だけになるような、
銃を扱うときのこの感覚が好きだった。
どこで張ってやがったんだ!
全くどいつもこいつもアホみたいな車に乗りやがって!
運転席と助手席に1人、道幅も広いし避けるには難はないけど
向こうはなにせスピードが段違いだ。
追いつかれたら終わるからその前に、だな。
こいつらをどうにかしたからってそれで片付くとも思えないんだけど。
街中でだから撃っても来ないだろう、
さすがに治安が良くないって言ったって銃声がすれば警官が出てくるし。
って構えてんじゃねーか死ね!
「おい!片手でアタシの服掴んどけ!」
「何するつもりだ!危ねーからやめとけ!使ったことないのに当たるわけ無いだろ!」
うるせーな黙ってろ!
それでも腰に手が回ったのがわかったから後ろを向いてグロッグを構える。
コート掴んどけばいいのに無駄なことするやつだな。まぁいい。
距離はどんどん縮まってる、どう考えても不利だった。
銃口を上げて銃身を起こす。
トリガーに指をかけるとすっと街の音が遠ざかった。
頭の芯から冴え渡って世界が自分だけになるような、
銃を扱うときのこの感覚が好きだった。
