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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

「よく見てろ!このアタシの腕前をな」
助手席のやつが構えるが当たってたまるか、

っちとら路上育ちの魔女の子だ。
悪運だけは負ける気がしない。

閃光と轟音、大きく外れた弾丸。

「おい大丈夫か!無理して撃たなくったっていいんだからな!今ので十分牽制になってる!」
「うるせー!前向いてろバカ野郎!」
「今さっき見とけって言ったじゃないか!」

グリップで殴りつけたいのを我慢する。
今はくだらねーじゃれ合いしてる場合じゃない。

じゃれ合い?
これがそうじゃなかったら何だってんだ!
サイコーにイカした遊びだ。

コック握ってるのと同じくらい健全で心躍る原始的な欲求を満たすための。

そしてアタシはその遊びがめっぽううまいんだ。

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