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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

フロントガラスに一発。

白いヒビが一斉に走って慌ててハンドルを切ってもおせーよ!

もう一発。
閃光と衝撃音、硝煙。
チッ!外したか!

助手席の男が構えるけど当たるかよ!
もう一度トリガーを引く。

よし!
タイヤに命中して激しいスピンと闇をつんざくみたいなブレーキ音。
ざまみやがれ!
どんどん離れてくベスパとスパイダー
上手く的打ちが決まるとサイコーの気分だ!

「なんだよ!お前上手いじゃないか!早く言えよ!」

バカか!聞いてなかったのはお前じゃないか!
自己紹介ばっかしてアタシの名前も聞かねーくせに!
「アタシを誰だと思ってんだ!イレーネ・カレガーリだ!」

アンタがコック弄り回す前からベレッタと一緒なんだよ!

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