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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

「なぁやっぱりお前はバッボナターレだったんだと思うよ」
神妙な顔して何を言うかと思えば。

「へぇなんでそう思うんだ、聞いてやるから言ってみな」

弱さを隠すための虚勢だったこの口の悪さだってもうアタシの一部だからこれでいい。

今更可愛くなんかしてられるか、
だけどまぁこいつとその母親がどうしてもって言うなら
少しだけ直す努力をしてやらないこともない。
今日のアタシは優しいんでな。

「バッボナターレだろ?だってオレにこんなナターレのレガーロをくれたんだから」

何言うかと思えばくっだらねぇ
だが気に入った。

「ならお前だってバッボナターレだな、
アタシにずっと欲しかったものをくれたんだから」

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