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ちょっとえっちな短篇集

第2章 絡みつく鎖

彼が律動を開始する。
開かれたアナルは抵抗をしつつもじわじわと彼の形を認識して受け止める。
慣れているから。
私はどこまでも全て彼のものだった。
感じていた苦痛も次第に内臓を犯される感触に熱くなってきた。

「おや、いいみたいだね、こちらも濡れてきている」
彼の言う通り触れられていない箇所が潤んできたのがわかった。

散々いじられてゆるく口をほころばせたままになった切ないそこからももを伝うように蜜がこぼれる。
もっと触ってほしい、あなたに、あなたのその指で。

「ん…わたしは、あなたがするのなら…なんだってっ」
「君は私でなくともいいのだろう?さっきだってあんなに喜んでいたじゃないか」

彼の声はひどく残酷で愉しそうだった。

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