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ちょっとえっちな短篇集

第2章 絡みつく鎖

ほら、と彼の指が濡れた箇所をたどり起立した芯に触れた。
敏感なそこに触れられてアナルを締め付ける。
声が、
体が揺れるのが我慢できない。
わたしは快楽に逆らえない…

体を支えていた腕に力が入らなくなってベッドに身を伏せる。
腰を突き出すような、性交のための体勢。

「君は淫乱だからね、そんな君を本当に欲しがる人間がいると思うかい?」
内臓をかき回される感覚に思考が追いつかない。
あの男の言葉を思い出そうとしても思い出せない、何を言っていたっけ、
もっと強く、めちゃくちゃにして欲しかった。
あの男のことなんて考えられないくらい感じさせて…

「あいつは君も知っての通り私のことが嫌いなんだ、だからあんなことを言ったんだよ」
「あっ…あんなこと…ですかっ…」

揺さぶられて声がかすれる、うまく思考がまとまらない。
アナルの快感だけじゃ物足りない、もっと触って欲しかった。

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