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ちょっとえっちな短篇集

第10章 魔法少女29歳

「失礼します、長沢です。」

ドアを開けると山中グループ長がいるのが見える。

なんで立ってるんだろこの人。
足が長い自慢か。

長机が2つと椅子が六個、
観葉植物も元気なさげな小会議室。

これから私のOL人生が決まるんだ…

「どうぞ座って、堅苦しい話をするつもりはないよ」

優しく微笑む山中グループ長はやっぱりいい男だ。

黒に近い細身のグレーのスーツが似あってる。
ネクタイもきっといいものなんだろうな。

ドア側のいすをさされたからおとなしく腰掛ける。

緊張するなぁ…
クビだけは避けられますように…

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