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ちょっとえっちな短篇集

第2章 絡みつく鎖

「ほしいと言われて満更でもなかったんだろう…?
あれは私のものを奪いたいだけの私への嫌がらせだ」
彼の声はひどく冷たくて熱を持った私に心地よい。
あの男はわたしを欲しいと、自分の会社で採用しようと言っていたっけ、
そんな事冗談だろうし本気だったとしても受ける気なんてない。
だって…私は…

「こんな君を誰が欲しがるというのかね」
「…ああっ!」
ひときわ深く抉られる。
排泄のための器官は彼によって作り替えられて完全に性器だった。

こんな私を欲しがるわけない、わかっている。
男ならだれでも喜んで足を開いて体を売る私、
でも私が一番感じるのはあなたなんです。

もうずっと、
ずっと前から私はあなたに縛られている。

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