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ちょっとえっちな短篇集

第10章 魔法少女29歳

ああこれも曲がっちゃってるな…

「ちょっとそれ持ってそうそこ押さえといて」
ホワイトボードの反対側を持たせて、よいしょぉおっっと!

「いつ見ても惚れぼれするッチね!
カオリンのその腕力は!よっ!にくいねこの美女!
モテモテ!スーパーアイドル!さすがッチ!」

まった適当なこと言って…
「いいから手動かして、あんたが撒いた植木鉢の土全部回収してよね」

本当に最低だこいつ…
こんな奴が魔法の国から人間界に愛を届けるためにとか
よくまぁ信じたよね過去の私。

その頃はまだチッポ君もここまでやさぐれてなかったんだけどね、
うん、私も。

それにしたって深夜の会議室で謎の生物と会話する
地味な制服姿のOL(29)なんてとんだホラーだ。まったく…

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