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ちょっとえっちな短篇集

第11章 プルメリア


日に焼けた彼の肩越しに見える夜空は
どこまでも高く、
キラキラ白く光る星は
数え切れないほど多い。

湿気を含んだ温い風に混じって
かすかに甘い花のにおいがする。

ここは日本じゃないから、

うまくいかない会社のことも
ずっと前に振られた彼氏のことも

今ここにいる私には関係ないんだ
って思える。

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