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ちょっとえっちな短篇集

第13章 しのぶれど

ひゅっと音を立て女の手が凪ぎ

男の喉からごぼりと血があふれた。


小刀に喉を深く切り裂かれたのだ。

熱い、指の間から流れ出る血潮

押さえても押さえても溢れ出す血は
土間に広がり力の入らない体はその中に崩れ落ちた。


ひゅぅひゅぅと気道から
言葉にならない呼気が漏れる。

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