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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない

草木に囲まれた広い庭を通り
本邸の誠二様の部屋にお伺いします。

本邸は悠一郎様のいらっしゃる別邸とは
比べ物にならないくらい大きいですが
つくりは共にとても丁寧です。

細かい彫刻のされた重い扉を開けると
誠二様が窓の外を見ていらっしゃいました。

「アレは眠ったか」

「はい、ぐっすりお休みになられております」

見つめる方向は
悠一郎様のいらっしゃる離れの方角です。
「そうか、他はどうだ?」

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