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うすく口を開くと
悠一郎様の舌が感じられます。

瞼を閉じて口づけをくださる
悠一郎様の上気したお顔を見ていると、
たまらない気持ちになります。

愛しくて苦しい、
胸がはりさけそうなのです。

カエルになった王子の従者のように
張り裂けそうに痛い胸を
タガで止めてしまえばいいのでしょうか

それでもこの胸の鼓動は
おさまるとは思えません。

タガが外れる、
とはきっとこの様な心持なのでしょう。

先ほど押さえた衝動を、
今度は押さえられませんでした。