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ちょっとえっちな短篇集

第15章 さわらないで

「あの…?」

ぼんやりしてたら背後から声を掛けられて
振り向くとドアが閉まって走り出す電車と
私の鞄を持って立ってる同じ学校の制服。

あ、図書委員会で見たことある先輩だ。

「これ君のじゃないかな?床に残ってたからって僕に渡されて」

すごい混んでたよね、って言ってる先輩は顔は知ってるけど話したことはない。

穏やかそうで頭が良さそう、
長めの髪も清潔そうで本が好きだけど
オタクっぽい感じじゃない先輩のことは
前からちょっといいなって思ってたんだった。

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