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ちょっとえっちな短篇集

第15章 さわらないで

「た、高崎さん…!?」

あせった顔の先輩。
かっこいいかも。

先輩はえっちするときどんな顔をするんだろう。

ホームの音も全部聞こえなくなって、心臓の音がすっごくうるさい。

世界が今すぐ先輩と私だけになればいいのにって思ってる。

さっきの痴漢にまたねって言われたとき、
明日もずっとこの時間の電車に乗ろうかな
なんて思ったのが自分でも信じられない。

「ねぇ先輩、私のここ、見て、触ってください」

触ってほしかった。

さっきだってそう思ってた。

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