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ちょっとえっちな短篇集

第5章 ひねもすのたり

「道具も持ってきたさかいに後はお前待ちや!飯も食ったし!よっちんとこのおかんほんま料理うまてええなぁ」

美味しいです!!って顔で食べるからうちのお母さんもたかしにご飯を食べさせるのは好きらしい。
だから事あるごとにうちでご飯食べ用途するんだけど、
まぁこれもいまさらか。

たかしを見ればシャツと下は海パンで、もう準備万端です!!って感じ。
え、そのかっこできたの?…来たんだろうなぁ…
髪も腕も顔も真っ黒でいかにも海辺の子供。
成長期だからまだ私とあんま変わらないけど結構伸びそうだよね、
近所のちょっと年上のおねーさんたちからはすっごい可愛がられてる。

たかしはうちの角をまがったとこにすんでいる。
ここらで同じ年の子が近くに住んでるなんて珍しいから私とたかしは大体セットで扱われて
学校でも家でも一緒だった。
今も夏休みだっていうのに一緒に遊ぼうって言われてるし。

でもそれももうそろそろ限界だと思うんだけどな。
来年は受験だし。
たかしは男で私は女なんだし。

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