ちょっとえっちな短篇集
第1章 コンプレックス
息を整え、酷く敏感になった体からのろのろと指を抜くと粘液が糸を引き
両の手ともぬらぬらとした液体で濡れそぼっていた。
指もふやけているかもしれない。
ため息をつく。何だか分からないが罪悪感と、酷い虚脱感があった。
軽く頭を振り、シャワーでも浴びようと思考を切り替える。
泊まりこむ社員のために簡易シャワールームもあるのだ。
「あら、もういいんですか、主任」
女が扉にもたれ掛かるようにして立っていた。
彼女は秘書課の比奈木だ。
その肉感的な美貌はこの部署でも、いや社内でも知らないものはいない。
あまりに性的であるせいで様々な事を言われているがそこまで注意深く聞いたことはなかった。
その彼女がなぜ?
ねっとりとした視線が絡みつく。体のラインが分かるスーツに身を包んだ姿は美しかったがオフィスに向いているとは思えない。
そもそもいつからいたのか、腕組みをして婉然と笑う様を悠希は恐ろしいと感じた。
両の手ともぬらぬらとした液体で濡れそぼっていた。
指もふやけているかもしれない。
ため息をつく。何だか分からないが罪悪感と、酷い虚脱感があった。
軽く頭を振り、シャワーでも浴びようと思考を切り替える。
泊まりこむ社員のために簡易シャワールームもあるのだ。
「あら、もういいんですか、主任」
女が扉にもたれ掛かるようにして立っていた。
彼女は秘書課の比奈木だ。
その肉感的な美貌はこの部署でも、いや社内でも知らないものはいない。
あまりに性的であるせいで様々な事を言われているがそこまで注意深く聞いたことはなかった。
その彼女がなぜ?
ねっとりとした視線が絡みつく。体のラインが分かるスーツに身を包んだ姿は美しかったがオフィスに向いているとは思えない。
そもそもいつからいたのか、腕組みをして婉然と笑う様を悠希は恐ろしいと感じた。