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ちょっとえっちな短篇集

第5章 ひねもすのたり

岩と貝殻の隙間にドライバーの先を差し込んで剥がす。
とれたじんめを袋に入れてまた剥がす。しまう剥がす。

すっごい地味で地道な作業。
これは市場に出ないよねー
だって労力の割に身が少なすぎるもん。
あ、この貝殻の下の身が実は小さくて食べること少ないのとかけてる訳とかじゃなくて、

でも海に腰まで浸かりながら、単純作業を繰り返すのも悪くない。

時々岩についてるいそぎんちゃくに指突っ込んで遊んで、フナムシを突き刺そうとして失敗したり。
磯にはいろんなことが詰まってる。

命の源ってのもくさい言い方だけど間違いじゃないよね。

海鳥が低く飛んで青空に白いコントラストを綺麗だなって思う。

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