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ちょっとえっちな短篇集

第5章 ひねもすのたり

私は大きな松の木に背をもたれかかる。

小島の奥まった松林、
あんまり人の来ないここならどこからも見えないし。

まだ午前なのにこんなところでこんなことをしてる罪悪感。
波の音と鳴き始めた蝉の声以上に心臓の音がうるさかった。

ごつごつした松の幹はちょっと痛いけどパーカーがあればなんとか平気かな。
濡れたままのパーカーは気持ち悪いけど
ひんやりとしていて気持ちが良かった。

向い合うようにたかしに抱きしめられると真剣な顔をしてた。
たかしも興奮してるのかな、
私はすごくドキドキしてるよ、

息がかかるくらい顔が近くて恥ずかしい。

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