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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

 揚国と超は広大な砂漠を挟んで隣り合っている。砂漠そのものは揚の領土になるが、超の国境と接する間際には小さいながらもオアシスがあり、両国の国境守備の兵たちの屯所があり、常に兵が駐在している。恐らく、その辺りで不穏な空気が漂っているのだろう。羅と超ほどではないが、揚と超も長らく友好関係を保ってきているはずだ。

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