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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

「五日前、そなたの部屋を訪れた時、朕は自分でそなたを娘として扱う、指一本触れぬとと約束しておきながら、危うくそれを違(たが)えるところであった。先刻、そなたは朕がそちを遠ざけていると申したが、それは朕のそなたへの気持ちをこれ以上抑えることが難しいと思ったからなのだ。一緒にいれば、手を伸ばしてそなたを抱きしめてしまいそうになってしまう。

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