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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第6章 三つめの物語~砂漠の鷹~

 揚は元々砂漠を自在に駆け巡る民族の集まりであった。その国土の大半が砂漠地帯を占めている。砂漠には、似たようなあまたの部族が幾つもあり、それらの小部族が集まって比較的大きな部族となった。更にその大部族が併合して一つの大きな塊となり、最後に国家としての形態を持って誕生したのが揚である。早くにできた超や羅から見れば新興国であり、「砂漠の蛮族」からなる国家にすぎないが、その勢力は侮れない。

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