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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第6章 三つめの物語~砂漠の鷹~

「そのとおりですよ、旦那。この砂漠の国にしか咲かない、しかも五十年に一度しか開花せぬという幻の花から採った花びらをふんだんに使っています」
 砂漠の国である揚ではさほど珍しくはないリーラの花は別名宝寿草とも呼ぶ。超では宝寿草の名が一般に広く知られており、梨羅と音訳されることもある。羅では砂漠を行き交う商人たちがはるかに海をも越えてリーラを持ち帰り、その栽培に成功した。

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