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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第1章 第一話 砂漠の花

「娘よ、但し、それには条件がある。もし、そなたがここから生きて人界に戻りたければ、私を泣かせる話、または、面白い話を三つせよ。さすれば、そなたを生きて帰してやろう」
「―」
 美芳は思いもかけない言葉に、身を強ばらせた。
 仙王の視線には、まるで少女を試すような光がある。

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