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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第1章 第一話 砂漠の花

 仙王は依然として婉然とした笑みを浮かべたまま、鷹揚に頷いた。
「私はそなたがここに来るのを待っていたのだよ、美芳。気を失いそうになるほど果てしない刻(とき)の流れを私と共に生き、語る伴侶が現れるのをずっとずっと待っていたのだよ」

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