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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第6章 三つめの物語~砂漠の鷹~

 振り絞るような修明の告白に、翠華は両手で顔を覆った。
「そんな―」
 信じられなかった。優しい修明がそんな酷いことをしたなんて、信じたくなかった。
「もしかしたら、私は、ひとめでその少女に魅かれていたのかもしれない。リーラの花にも似ていた、可憐で美しい少女だった。そんな少女を独り占めする男が憎くて、わざと良人の前で大勢の仲間と少女を犯した」

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