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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第6章 三つめの物語~砂漠の鷹~

「私は砂漠の鷹なのだぞ?」
 修明の唇が、わずかに震えた。
 翠華は首を振った。
「たとえあなたがたとえどこの誰であろうと何者であろうと、私は構いません。―お慕いしております」
 その瞬間、修明の切れ長の双眸が愕いたように見開かれた。

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